家づくりの話を進めていくと、
「保証」という言葉を何度も聞くようになります。
- 長期保証
- 初期保証
- 瑕疵保証
- 完成保証
言葉はたくさん出てくるのに、
結局なにをどこまで守ってくれるのか、よく分からない
と感じる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、
保証を細かく比較する前に、
まず押さえておきたい考え方を整理します。
目次
「保証がある=安心」とは限らない
最初に大切なことをひとつ。
保証は、
あるだけで安心できる魔法の仕組みではありません。
なぜなら、
- 何を対象にしているのか
- どの期間なのか
- どんな条件があるのか
によって、意味合いが大きく変わるからです。
「保証が長い」「手厚い」と聞いても、
中身を知らないままでは、
判断材料としては不十分です。
保証は「トラブルが起きたあと」の話
保証について考えるとき、
ひとつ視点を変えてみてください。
保証とは、
問題が起きてしまった“あと”に、
どう対応するかを決めた仕組み
です。
つまり、
- トラブルが起きないことを約束するものではない
- 起きたときの対応範囲を定めたもの
この前提を理解しておくだけで、
保証への期待値は、かなり現実的になります。
よくある保証の種類(ざっくり)
細かい制度の説明は別の記事に譲るとして、
ここでは考え方だけ整理します。
構造に関する保証
- 建物の主要な部分
- 法律で定められているものが多い
👉
最低限の土台
設備・内装に関する保証
- 給湯器や設備
- クロスや建具
👉
期間が短いことが多い
完成保証
- 工事途中で問題が起きた場合
👉
倒産不安と関係が深い
どれも大切ですが、
「全部同じ重さ」ではありません。
本当に大切なのは「説明のされ方」
保証内容そのもの以上に、
実は重要なのがここです。
- こちらの質問にきちんと答えてくれるか
- デメリットも含めて説明してくれるか
- 「とりあえず安心です」と流さないか
保証の話をするときの姿勢は、
会社や担当者の考え方がよく出る部分です。
ここで違和感を覚えるなら、
それは大事なサインかもしれません。
不安があるなら、聞いていい
「こんなこと聞いていいのかな」
と感じる人もいますが、
保証については、遠慮する必要はありません。
- どういうときに使えるのか
- 使えないケースはどんなときか
- 実際に使われた例はあるのか
納得できるまで聞いて大丈夫です。
それに対して、
- 面倒そうにされる
- はぐらかされる
場合は、
保証以前の問題かもしれません。
まとめ
家づくりの保証は、
「長さ」や「手厚さ」だけで判断するものではありません。
- 保証はトラブル後の仕組み
- 何が対象かを理解する
- 説明のされ方を大切にする
- 不安な点は、そのままにしない
保証を知ることは、
安心するためではなく、
納得して進むためのものです。


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