家づくりを進めていくと、
いくつかのハウスメーカーを見たあとに、
- A社も良い
- B社も捨てがたい
- どちらを選ぶ決め手が見つからない
という状態になることがあります。
ここまで来ると、
「もう一度比較し直そうか」
「誰かに正解を教えてほしい」
と思うかもしれません。
この記事では、
2社で迷ったときに、すぐ結論を出す前に整理しておきたい考え方を
第三者目線でまとめます。
2社で迷うのは、よくあること
まず知っておいてほしいのは、
2社で迷う状態は、決して悪いことではないということです。
- しっかり話を聞いた
- 特徴を理解しようとした
- どちらにも良さを感じた
その結果として、迷いが生まれています。
つまり、
家づくりを真剣に考えている証拠でもあります。
2社で迷うときに起きがちなズレ
この段階で多いのが、
「もう一度、条件を細かく比べ直そうとする」ことです。
- 標準仕様の違い
- 数十万円単位の価格差
- 数値で表せる性能
もちろん無意味ではありません。
ただし、ここで起きやすいのが、
どちらも「正解」に見えてしまう
という状態です。
なぜなら、
すでに残っている2社は、どちらも一定水準を満たしている
からです。
比較を続けるほど決められなくなる理由
2社で迷っているとき、
比較を続けてもスッキリしないのは珍しくありません。
それは、
- 情報の差が小さくなっている
- 違いより共通点が多くなっている
- 数字で決めきれない段階に入っている
からです。
この状態で必要なのは、
新しい情報ではなく、見方を変えることです。
見てほしいのは「違い」ではなく「ズレ」
2社で迷ったときは、
「どちらが優れているか」ではなく、
「どちらにズレを感じるか」を考えてみてください。
例えば、
- 話を聞いていて、少し疲れる
- 説明が分かりやすいが、どこか引っかかる
- 理屈は納得できるが、気持ちがついてこない
こうした感覚は、
数字や仕様表には表れません。
ですが、
長く付き合う家づくりでは、とても重要な要素です。
担当者との相性も「条件のひとつ」
2社で迷っているとき、
担当者の印象を「判断から外そう」とする人もいます。
ただ、
- 質問しやすいか
- こちらのペースを尊重してくれるか
- 分からないことを、そのままにしないか
こうした点は、
住み始めるまでの数年間に大きく影響します。
相性が合わないと感じる場合、
それは立派な判断材料です。
「どちらを選んでも正解」なときもある
ここまで考えても決めきれない場合、
実はこういうケースもあります。
どちらを選んでも、大きな後悔にはなりにくい
この段階まで来ているなら、
選択としては、すでにかなり安全圏です。
最後は、
- より納得できる説明だった
- 話していて安心感があった
- 進めていくイメージが持てた
といった 感覚的な部分で決めても、問題ありません。
それでも不安が残るなら
2社で迷っている状態は、
「失敗しそう」なのではなく、
「慎重になっている」だけです。
もし不安が強い場合は、
- どちらか一方に、もう一度だけ質問してみる
- 今日決めない、と一度決める
- 第三者に考えを言葉で整理してみる
それだけでも、
頭の中が整理されることがあります。
まとめ
ハウスメーカー2社で迷ったとき、
無理に「正解」を探す必要はありません。
- すでに一定水準は満たしている
- 違いより、ズレに目を向ける
- 担当者との相性も条件のひとつ
- 最後は納得感で決めていい
迷っている時間も、
家づくりの大切な一部です。


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